古着ベール・・・私的には魅惑のワードなのですが、扱った事が無い方からすれば
- 何が入っているか分からない
- ゴミしか無さそう
- 騙されそう
- 個人で購入するのはハードルが高い
- そもそもベールってなんやねん
おおよそこのようなイメージをお持ちかと思います。
月に1個程度のベールを購入し、副業として古着販売を実施している私が古着ベールに対してありそうな疑問にお答えします。
古着のベールとはどのような物なのでしょうか?
いきなりデカい画像ですが、古着のベールというのは上記の画像のように複数の古着を一塊に圧縮梱包した状態を指します。
ベールというのは国際、国内を流通させる為に最適化された荷姿であり、おおよそ30トン程度の圧力をかけて古着を圧縮した状態をベールと言います。
とにかく圧縮して、小さくして、一度に沢山運べる形にしてみました!これが古着のベールです。
画像を見てもわかるように、紐部分が古着に食い込むほど圧縮されていますね!
この画像のベールは、重さで約45キロ、中身はスウェットとパーカーのミックスで入数は約100枚程度の入数となります。
そしてベールの紐をほどき、ベールを開封し中の古着が空気に触れた状態がこちら↓
シワシワですね。
30トン程度の圧力をかけた状態ですので、ベール古着は開封した後アイロンがけは必須です。
また長い時間をかけて海外から日本に流通してきた古着ベールは高確率でカビのにおいがついていますので、しっかりと洗濯する必要もありますよ。
どの程度のボリューム感かといいますと、家庭用の45リットルゴミ袋約6袋程度のボリューム感となります。
古着ベールの概要はこのような感じなんですね!
古着ベールって何が入っているか分からなくて怖い!
古着ベールですが、基本的にはスウェット、パーカー等の大分類で販売されている事が多いです。
卸さんによってはスポーツブランドパーカーミックスベールであったり、タイダイ染Tシャツベールのような商材でまとめていたり、カーハートミックスやラルフローレンミックス等のブランドでまとまった古着ベールも存在します。
取扱業者様によって呼び方も様々ではありますが、カーハートBミックス、カーハートAミックスのようにある程度の状態をA,B等のグレードで分けてくれている業者様も存在します。
また業者様によってはベールを解体し、おおよそのサンプル等を出してくれている業者様も存在します。
YOUTUBE等でもベールを解体している動画等が沢山あります。
一度そのような動画をご覧になってみるとベールにどのような物が入っているか?を確認する事が出来ます。
古着ベール、中身が見えないので騙されそう
これは結論から申し上げますと、広い意味で騙される可能性はかなりあります。
どのような事かと言いますと海外からベールを仕入れ解体し、利幅が大きい商品だけを抜き取った後に中間から下位ランクの古着を再度ベールとして販売する。
いわゆるリパックという状態で販売している業者様から購入した場合
騙されたぜ!
と感じる事はあるかと思います。
しかしこれは恐らく昔からの商習慣といいますか、そのような状態で流通している事が多々だったのでしょう。
ですので騙されそうと感じる方が多いかと感じますねぇ。
私がベールを購入する際は
- ファーストパックである(輸入未開封)
- リパックではあるがダメージ検品の為のリパック(開封してダメージ品は省いて再度圧縮)
この状態の物、もしくは著しく評判の良い業者様とのみお付き合いしております。
また普段からセカスト等の国内古着で、かつ綺麗な状態を仕入れている方からは
ゴミのようなアイテムしかない!と思われれる可能性があります。
古着ベールのファーストパックとリパックの見分け方
ファーストパックの見分け方ですが、これは圧縮している梱包の状態確認、また輸入国の文字が入っているPOPを確認します。
圧縮状態から一度開封した後のPOPはかなり歪に破れていたりするので比較的見分けは簡単です。
また国内では見ないようなアルミで梱包しているような古着ベールはファーストパックの可能性が大きいです。
ネットやツイッターでの評判は上々ですが、購入してみたらリパックだったなんて経験もあります。
何故リパックと分かったか?超単純な事ですが、販売している古着屋の店名が記載されたプライスタグが古着にくっついていました(笑)
このレベルの商材を恥ずかしげもなく直輸入古着ベールであるとのたまう業者様も存在しています。
海外のベールを作成する倉庫様ですが、その倉庫のランクはベールの質によって差が出ます。
同じ国内卸業者様が取り扱うベールでも、仕入れている海外倉庫のランクによってかなり品質に差が出ます。
この辺りは身を切って自分で購入して確認するしかないでしょう。
私がお取引している国内卸業者様の場合品質が低い倉庫のベールの場合
「TORO様、こちらのベールは破損率がおおよそ〇〇%でレディース比率も〇〇%程度ですが大丈夫ですか?」
このように購入前の事前確認を実施して下さいます。
古着ベールを個人で購入するのはハードルが高い
はい、高いと思います(笑)
正直な所ある程度の覚悟がある方しか触らない方がいい、セカストやその他の古着関連で十分利益出せてますよ!という方には不必要な世界だと思います。
それでも覚悟決めて古着のベール取り扱ってみたい!このような猛者の方はヤフオク等に古着ベールが出品されているので確認してください。
私の場合ですが、本業もあるのでセカスト等を頻繁に見て回る余裕はない、そもそも服の知識が薄いので店舗回りをしても利益品探し出せない。
であれば時間効率の良いベール仕入れてみよう!というのが仕入れの動機でした。
最後となりますが国内の古着屋であるセカスト等での仕入れになれた方にベールはオススメしません。
これの理由ですが、古着ベールの生産国はほぼ海外で、そしてお宝が眠っているのも海外の倉庫で作成された古着ベールが多々となります。
この海外の倉庫ですが、そもそも日本では無いので日本の常識なんて通用しません。
シミや破れなんて当然で体臭が半端なく付着している商材も多々です、がそれが古着ベールです。
染み抜きが出来て、縫製が出来て、においも除去出来て、これら全てを自分でこなせて初めて商品化出来る物が詰まった宝箱が古着ベールです。
以上本日は古着ベールについての説明でした。
一つお断りを入れさせて頂きますが、どこから仕入れている?やこの卸さんはどう?等は仕入れの最重要部分ですのでお答えできません。
そこをご自分でクリアしてこそ次のステップが見えるはずです。
本日も最後までお付き合い頂き誠にありがとうございます。
TORO